教育基本法特別委員会設置に、「反対」の意見表明
教育基本法の改悪法案を審議する特別委員会の設置が、今日の衆院本会議で自民、公明の賛成多数で決まった。 これに先立つ議院運営委員会で、私は反対の意見表明を行なった。 以下は、その発言の大要。
「教育基本法に関する特別委員会」設置について(意見表明) 日本共産党を代表して、「教育基本法に関する特別委員会」の設置に反対する意見をのべます。 教育基本法は、憲法に準ずるきわめて重要な法律であり、与党のみなさんも認めるように、そのあつかいは、国民的理解のもと、慎重に議論をすべきものであります。 ところが、政府与党は、今国会の会期半ばを過ぎた4月28日に、教育基本法改正案を国会提出し、今国会成立をめざすとし、そのために特別委員会の設置を提起したのであります。 なぜ特別委員会なのか、なぜ所管の文部科学委員会ではだめなのか。与党の説明は、結局、定例日にかかわりなく審議時間を確保するため特別委員会にするということではありませんか。 与党は、「与党協議会」などで71回も議論したと強調しますが、それは、密室の議論であり、その議論の経過や詳細は、国民にはまったくうかがい知れないものであります。 にもかかわらず与党が結論をだし法案をまとめたから、国会はただちに審議して結論をだせというのは、あまりにも議会制民主主義を軽視するものであり、認められません。 内容上も重大です。そもそも現行教育基本法は、徹底した平和主義と個人の尊重を基本とする日本国憲法と一体のものとして、憲法の精神にのっとり、教育の目的をかかげたものであります。 ところが今回の改正案は、憲法との関係を断ち切り、教育の目的を「人格の完成」から「国家有用な人材の育成」に変えるためその資質として「国を愛する態度を養う」など5つの目標をかかげ、しかも、教育内容に国家が無制限に介入できるようにするものであります。断じて認められません。 以上、特別委員会の設置に反対する意見表明をおわります。
午後6時過ぎから、教育基本法改悪反対の緊急集会。私と、笠井亮衆院議員、井上さとし参院議員が激励のあいさつ。
(Update : 2006/05/11)
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