こくた恵二
こくたが駆く

原爆症認定で全面勝訴!
原告の一人、小高美代子さんを表敬訪問

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 一昨日、大阪地裁で画期的な判決が下った。被爆による病気を原爆症と認めないのは不当として、全国13の地裁で争われている集団訴訟の最初の判決が出されたのだ。「国の認定基準は1つの考慮要素に過ぎず、被爆者の疾病内容、生活状況などを総合的に考慮して判断すべきだ」と、原告9人全員への認定却下処分を取り消す、原告全面勝訴の判決だ。
 5月13日「しんぶん赤旗」

 本日、原告団の一人で、京都市南区に在住の小高美代子さん(81歳)の自宅を訪問、勝利判決を勝ち取られたことをともに喜び合うことが出来た。
 原爆症による甲状腺機能の低下など、薬が手放せない健康状態ではあるが、お会いしてお話しをさせて頂くと、一昨日の嬉しい判決の直後だけに実に晴々とした表情で、おしゃべりもとても達者でこちらが押され気味になるほど。
 「年をとるって素晴らしいことだよ、81にもなると裁判官だってみんな私の息子より年下なんだから、全然怖い物なしだったよ」とのことで、一昨日のテレビニュースでも拝見したが、実に堂々と受け答えされていたのもうなずける。
 「今回はたった九人だけど、私たちの背後には同じように認定されなかった何百何千人という同じ境遇の被爆者がいて、その仲間のために固い扉をこじ開けたと思ったら、うれしくてうれしくて、弁護士さんと一緒に涙がポロポロと落ちてきてねえ」と話す小高さんの言葉に、励ましにいったはずのわれわれが逆に大きな元気を与えてもらった。

 今後は厚生労働省がこの判決を重く受けとめ、控訴することなく判決で指摘された機械的な認定基準を改めさせることが焦点となる。完全勝訴にむけて、私も全力で支援していきたい。

 訪問には南区選出の山内よし子府議、ふじい佐富市議も同行しました

(Update : 2006/05/14)