祇園祭で京の歴史の奥深さにふれる
本日は祇園祭最大の盛り上がりとなる宵山。きっと京都市内は見学客で大にぎわいのことと思う。 私は「宵々山」となる昨日、下京区の山中わたる市会議員と西脇いく子府会議員とともに「鉾町」を訪ねて、祇園祭をささえる「保存会」の方々と懇談した。
写真の「保昌山」(ほしょうやま:東洞院通松原下ル)は『丹後守平井保昌(たんごのかみひらいやすまさ)』と『和泉式部(いずみしきぶ)』の恋物語に取材したもので、平井保昌が恋する和泉式部から,御所の紫宸殿(ししんでん)前の紅梅を手折ってほしいという難題を出され、さんざん苦労して紅梅を持ち帰り恋を実らせた故事にちなむ。別名「花盗人山」とも呼ばれ、山鉾の中では唯一「縁結び」の神であるとのこと。
この「保昌山保存会」の理事長である出島昭男氏とは、私も「縁」があって、貴重なご神体や(なんと頭部は1500年の作成!)前懸と胴懸の見事な刺繍と、円山応挙(1733-95)による下絵の実物を間近で拝ませて頂いた。 「ちょっと大がかりな補修をしたら、何千万円とかかる。国や府・市の補助金もあるが、やはり費用の負担など苦労が大きい」とのお話であった。
南観音山(みなみかんのんやま:新町通錦小路上る)では、山の上にのぼることもできた。
祇園祭が終わるといよいよ梅雨も終わり、京都も本格的な夏が訪れる。それにしてもこの時期に国会が閉幕していたのはほんとに何年ぶりであろうか。久しぶりに祇園祭に参加できて充実の一日であった。
(Update : 2006/07/16)
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