こくた恵二
こくたが駆く

安倍官房長官の靖国参拝について

 安倍晋三官房長官が今年の4月15日に靖国神社に参拝していたことが明らかになった。
 内閣の中心閣僚である官房長官が、参拝するということは、許されない行為である。
 このHPでも再三述べてきたが、靖国神社は、日本の侵略戦争を「自存自衛の戦争、アジア解放のための正義の戦争」だったとしてその歴史観を広げる役割をになっている。戦争の正当化に自分の最大の使命があると宣言している靖国神社への参拝は、その戦争観・歴史観を認め、侵略戦争の反省のうえに成り立つ戦後政治の出発点を踏みにじることに他ならない。
 安倍官房長官は「参拝したかしなかったかについて申し上げるつもりはない」と会見で発言している。
 官房長官という公的立場にあり、自民党の総裁選挙に出馬する人の発言とは思えない。戦後政治の根本問題について語らないということはまったく無責任である。

(Update : 2006/08/04)