こくた恵二
こくたが駆く

9・11米国同時テロ5周年に

 9・11米国同時テロ5周年にあたり、私は、二つのことをみんなで考えたいと思います。
 一つは、「戦争でテロをなくすことができるのか」という点です。ブッシュ政権が「対テロ戦争の主戦場」と位置付けて戦争を始めたイラクでは、国連の視察団も指摘するように、「テロ集団を呼び込むことになった」のです。
 国際社会の一致した包囲こそ大切です。テロを生み出す根本原因をなくす取り組みも必要です。

 もう一つは、米上院での「イラクの旧フセイン政権と国際テロ集団アルカイダと無関係だった」という報告書が公表された問題です。
 日本政府は、イラク戦争に自衛隊を派兵する際に、「大量破壊兵器の存在を」「テロリストとの闘い」を理由として掲げました。
 ところが、大量破壊兵器の存在を米政府自身の調査で否定されたことに続く、新たな事実であり、何の大義もなかったことが明らかになったのです。
 日本政府のアメリカいいなりの政治のありようがいまほど問われるときはありません。

 この二つの問題を真剣に考えようではありませんか。

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(Update : 2006/09/12)