こくた恵二
こくたが駆く

予算委員会、志位委員長が首相の歴史認識をただす

 本会議で志位氏は安倍首相に、「アジア解放、自存自衛の正しい戦争だった」とする靖国神社の歴史観などをただしたが、「特定の歴史観の是非について、政治家が語ることは謙虚でなければならないと」とし事実上答弁を避けた。
 今日はその上にたって「国政の責任者として歴史観を語らないのは『謙虚』でなく『無責任』だ」「首相自身が過去に政治家として、『特定の戦争観、歴史観』について、おおいに『語ってきた』ということをどう考えているのか」と追及。
「『終戦50周年国会議員連盟』事務局長代理として、その結成趣意書に『日本の自存自衛とアジアの平和を願って尊い生命をささげられた…』と記し『歴史への認識』を明らかにすることは『国政に与(あずか)るものの責務』とまで言い切っていることを紹介してただした。
 
 安倍首相はさすがにこの間、内外の世論の批判の前に軌道修正し、村山談話についても「個人としても踏襲する」といわざるを得なくなっている。
 踏襲する以上、過去のこのような言動について、どう説明するか問われているのに、「ずいぶん昔のこと」などと曖昧にするだけ。
 
 さらにかつての戦争の性格について、日本政府自身の外交文書に基づく資料をつきつけられると、答弁書を読み、「歴史家が分析する」と逃げるありさま。
 これでは本当に反省と言えるのだろうかの思いを強くした。
 

(Update : 2006/10/06)