由良川の改修問題で住民の皆さんと懇談
昨日の続き 午後は京都市内で井坂博文市会議員、新井進府会議員の演説会。来年4月のいっせい地方選挙でなんとしても井坂さん、新井さんを議会に押しあげようということで、私も国会情勢報告を行った。 もちろん成宮まり子さんも参加し訴えた。 演説会の冒頭に、先日、井坂議員が「たかじんのそこまで言って委員会」にテレビ出演したビデオが流され、井坂議員が「京都市職員不祥事続発問題の背景に部落解放同盟の圧力によって京都市の行政が歪められている問題がある」と指摘したことが紹介された。 マスコミの「解同タブー」がだんだん無くなりつつある表れではあるが、それでもまだまだ「タブー」はある。「私が先週出演した『たけしのTVタックル』では私の該当発言はバッサリとカットされていたんです」と紹介すると、会場からは驚きの声があがった。
演説を終えると直ちに車に飛び乗って京都府北部の福知山市・大江町へ。ここは一昨年の台風23号台風で甚大な被害を受けた地域だ。夜7時半より日本共産党が呼びかけて『由良川改修問題住民懇談会』がおこなわれ、私も参加させていただいた。 福知山市は由良川の中下流部に位置し、未だに無堤防の地域が多数存在する。大江町のような山間部は堤防を築こうにも平地が狭く築堤だけでは水害対策ができないことは明らかな地域も多い。 もともと、由良川の河川改修基本計画は昭和57年の災害で被害を受けた地域の対策を30年かけておこなう計画であったが、23号台風で大きな被害があったことを受けて、これを10年の緊急対策として実施することになったが、住民からは『23号台風で被害を受けたのに、整備区域に入っていない地域が残っている』『計画が一方的におしつけられるだけで、私たちの意見が反映されていない』等の不満の声が上っている。 写真は旧大江町役場(現在は福知山市・大江町支所)大江町といえば『鬼伝説』の町として有名
参加者からは活発に意見が出され、どれも非常に有意義な内容であった。 最後に私がまとめをおこない「政治の要諦は『住民の命を守る』ということだ。 防災対策をしっかりおこなうには、何が一番大事か。 実際に被害を受ける地域に住んでおられる住民の皆さんの意見を尊重し、知恵を集めなくてはいけない。 ところが、役所というのは一端決まった計画はなかなか変えないし、国としての国土作りの方針が時代ごとに右往左往してしかもそれについての総括がないという問題がある」「新しい視点として@巨大な公共事業で税金のムダ遣いをするのは避ける A水害をどうしたら防ぐことが出来るか、上流、下流の問題もある。支流の問題もあるし、築堤、輪中提、家屋の嵩上げの方式もある、さらには、全部高い築堤で覆ってしまえば景観の問題もある。 効率的でなおかつ効果的な対策をみんなでつくっていくことが今できるし、しなければならない時代になっている。 住民の討論と合意で優先順位を決めていくことも必要。 B実際に水害にあった住民とそうでない住民とも実感が違うし問題の所在についての認識を共有することが最低条件。その際に行政の側が住民に必要な一切の資料を提示すことは前提だ。 C行政の役割は住民に役所の意見を押し付けるのではなく住民の意見、知恵を集めて、その意見をまとめながら調整する『コーディネート役」』をすることが求められている」と述べて、締めくくった。 なんと9時過ぎるまで熱心に議論がおこなわれたのだった。
(Update : 2006/10/22)
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