11・29教育基本法改悪を許すな中央集会であいさつ
1、寒風吹きすさぶ中、教育基本法改悪反対の心一つにした熱気あふれる集会、心から敬意を表し、日本共産党を代表して連帯のあいさつをおくるものです。 2、報道では、与党は来週中にも参議院での採決の方向を確認したと言われている。集会と参加者の名で、断固抗議の声を上げようではありませんか。 3、衆院の暴挙は、政府与党が追い詰められた結果でした。 ヤラセ=国民の声を偽って教育基本法の改正を求めているとした。世論の偽装だった。 公聴会=国民の声を聞く大事な機会。直後に採決。今までそんな例がない。 国民の声を無視する。徹頭徹尾、国民不在のやり方。 ヤラセ、イジメ、未履修の諸問題、さらに焦眉の課題と教育基本法の関連などについて何の解明もないまま強行した。 4、参院では、この三点セットも解明もされていない。 「やらせ」……基本法提案の前提にかかわる問題。中間報告をだした。新しい報告が出るたび毎にひどい実態が次々と明らかになっている。タウンミーティングに当初2415万円も使っていた。青森のミーティングでは参加者401名中279名が“サクラ”教育委員会関係者で占められていた。 これらの問題で、文部科学省、政府のどのレベルが知っていたのか、誰の責任でやったのかについて、明らかになっていない。地方では多くの教育委員会職員が処分されているのに文科省は一人もなし。 「いじめ」……いじめの温床である、競争教育が子どもたちにたいへんなストレスをかけている問題、教育基本法改悪がそれをいっそう助長することはあきらか。 「未履修」……全貌すらまだわかっていない。文科省との関係も解明されていない。
5、法案の内容の問題で言えば @やらせ質問が先取りしているように、教育基本法改定は、政治家や官僚が教育に無制限に介入し、子どもの態度と心にふみこもうとしている。 政府は「態度は指導するが、こころには踏み込まない」としてきた。ところが、大臣は28日、「心があるから態度に表れる。教える場合は一体」と述べた。法律で態度をならべれば、心をしばることになる危険がますますつよまり、憲法19条に違反する問題がますます浮き彫りになった。 A国家権力による、無制限の教育支配も、「教育委員会の指導、命令は不当な支配にならない」などの答弁が繰り返され、憲法が要請している教育の自主性とあいいれないのではないか、という疑惑がますます明らかになりつつある。
6、国民世論の流れも、今国会で強行するな 一昨日の日経新聞の世論調査:「今国会での成立で必要」19%。自民党支持層でも25%。 京都では宗教者の団体も懸念を表明。(集会主催者の坂内全労連議長が詳しく報告したので省いた) これは、この間の皆さんの運動の広がりと国会における闘いと一体になった成果 明日には、参院における野党4党の廃案に向けての体制固めも行なう予定だ。 国民の多数の声われにあり、大義われにあり。ともに頑張りましょう。
(Update : 2006/11/29)
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