国会会議録

【第159通常国会】

衆議院・国土交通委員会
(2004年2月27日)

 本日の会議に付した案件
 国土交通行政の基本施策に関する件

     ――――◇―――――

○赤羽委員長 穀田恵二君。

○穀田委員 私は、道路公団問題について質問いたします。
 日本道路公団前総裁であった藤井治芳氏が、昨年、メディアに、インタビューで、日本道路公団の工事入札や人事などに絡んで、青木幹雄自民党参議院幹事長など政治家や秘書官から圧力、介入があったことを明らかにしています。これは、私は放置できないと思います。とりわけ、疑惑の解明なくして政官財癒着を正せない、そして、癒着や利権の構造を正すことなくして改革なし、これはこの間も、私、石原大臣とのやりとりでお話ししたところです。
 そこで、実は、昨年十一月に質問主意書を私は出しまして、小泉内閣として、藤井氏の指摘する疑惑について事実関係の徹底した解明を行う責任がある、このことでただしました。十二月に政府から回答をもらいましたが、疑惑は解明されず、一層深まったばかりでした。
 したがいまして、きょうは、まず事実関係を丁寧に聞かせていただいて、そこから浮かび上がってくるものは何かということについて質問をしていきたいと思います。
 まず、道路公団の近藤総裁が指示し、公団内部で調査した報告文書が昨年十二月二日に出ました。これは、「平成十三年十二月時に工事発注手続きを一時停止した工事に関わる経緯」という文書です。これを、我々は情報公開請求で手に入れました。この公団内部調査文書について具体的にお尋ねします。
 この文書では、二〇〇一年十二月六日に、十三件の工事を発注延期するという報道がされた、そして、十二月十日から発注延期の説明を関係自治体に始めています。
 そこで、一つ。十二月十日から十二月十九日まで説明した十三の関係自治体はどこか。青木氏の地元の島根県内とその他十二県の関係自治体を、それぞれどこか、まずお答えください。

○金子参考人(日本道路公団理事) お答えいたします。
 十三件の工事の発注にかかわる経緯につきまして自治体に説明を行ったところにつきましては、静岡県、島根県、斐川町、出雲市、高知県、宮城県、愛知県、名古屋市、三重県、美濃市でございます。
 以上でございます。

○穀田委員 同じ十二月の十日から十九日、議員や秘書、事務所関係の説明はどうか、お答えください。

○金子参考人 国会の先生方に説明いたしたところは、竹下先生の事務所、青木先生の事務所、それから古賀先生、村岡先生、藤井先生、原田先生、栗原先生でございます。

○穀田委員 質問をよく聞いてから答えてほしいね。同じ期間にと言うたでしょう、十二月の十日から十九日。今お話ししたのは二十日から二十七日の件じゃありませんか。ちゃんと質問を聞いてから答えてな、分けて聞いているんだから。
 では、十日から十九日については竹下、青木事務所の二つだということだよね。
 では、青木議員から当時の藤井総裁に電話とある十二月二十日から二十七日まではどうか、そして、発注延期の説明を行った自治体と議員関係はどうか、特に、青木議員関係と他の議員はそれぞれ何回説明に行っているか、これをお聞きします。ちゃんと聞いてくださいよ。

○金子参考人 十二月二十日から二十七日におきまして、まず先生関係でございますけれども、青木事務所二回でございます。それから、その間に、自治体についてはございません。
 以上でございます。

○穀田委員 では、時間がないから、資料を見てください。きょう、委員長並びに理事のお許しを得て、資料を出させていただきました。その資料を一応見ていただきたいと思います。
 では、道路公団に聞きますが、私は、工事発注延期の説明の期間、しかも十二月二十日、いわば青木氏が怒りの電話をしたということから始まった区分、それから発注再開の説明というふうな形で、分けてつくらせていただきました。これに相違ないですね。

○金子参考人 このとおりでございます。

○穀田委員 そこで、皆さんにこれを見ていただきたいんですけれども、青木議員の地元の島根の自治体、それは、ここにありますように、県、斐川町、そして県議会の商工建設委員長、出雲市長というように、本当によく丁寧に説明しているんですね。
 そして、工事発注再開の説明について見ていただきたいんです。一番右の方です。これを見ますと、記者発表が二十五日なんですね。そして、その前の日に説明に、島根県、出雲、斐川、県議会商工委員長のところに行っておられる。自治体数も、これを見たらわかるように、左側を見ましても、半分に減っている。青木氏関係は、合計しますと五回も説明している。そのほか、議員は、それぞれの地元というよりは、どちらかというと道路調査会のメンバーのところに、そして、高速道路建設推進議連の重立ったメンバーにやっているだけで、十二件にかかわる地元の議員事務所についてはどこも行っていないんです。
 これから見るとおわかりいただけるように、いかに青木さんのところにきちんと説明しているか、そして、関係の自治体に本当に優遇して説明しているかというのは一目瞭然でしょう。だから私は言っているんです。これを優遇、特別扱いと言わず何と言うか。手厚いやり方だと思わないか。特別視しているということが事実じゃないか。そのことについてどうお答えになりますか。

○近藤参考人(日本道路公団総裁) 委員にお答えをいたします。
 高速道路の整備に関しましては、いろいろな議論が各地でございます。地域ごとに御心配をいただいたり御要望いただいたりしているわけでございますが、そのような状況の中で、現地の支社あるいは関係者が、それぞれの必要性に応じて、その都度の判断で必要な説明を行ってきた、そのように聞いております。

○穀田委員 それは当たり前ですよ、その都度やっているというのは。問題は、これを見たら一目瞭然だろうと。だれが見たかて、これ、皆さん、もう一度言うのをはばかられるぐらい丁寧にやっているんですよ。
 そうすると、あれですか、各地で心配されているという人は、これは逆に言えば、ほかのところは心配なかったというんですか。そんなことを言ったらあきませんよ。ほかのところだって心配しているんです、そんなことを言うんだったら。新聞だって全部出ていて、どこの地域だってそういう問題が、ひょっとしたらなくなるかもしれないと心配して当たり前じゃないですか。そういうことを言ったんだったら、心配していない地域だと言えるんですか。言えないですよ、そんなこと。そんなことを言ったら罰が当たるんだよ。そう思わないか、あなた。そういう話なんですよ。
 これを見たらわかるように、各地元がどれほど苦労しておられるかという話については、それこそ支社長やいろいろな方が説明に行っているんでしょう。そういう中でこういう特殊な例だと言っているんですよ。そこをきちんと見ないとあきません。
 では、もう一つ別の角度から見たいと思うんです。
 当時、藤井氏は、青木氏の圧力について国会では断言していないんです。そしてまた、四月の予算委員会だったと思いますが、圧力を示すメモについての話が出たことがあります。その際にもこう答えているんですね。外に出すようなメモをつくった事実はない、こうしていたんです。ところが、その後、先ほど述べたマスメディアのインタビューに答えて、圧力があったことを認めたんです。
 そこで、私は、皆さんからいただいたこの内部文書、調査資料、これをずっと見てみたんです。そして、衆議院の予算委員会で同僚の議員が明らかにし、触れた藤井メモと検証してみたわけです。すると、まず第一に、十二月二十日を見てください、この資料でいいますと八分の四ページ、青木議員からJH総裁に電話と一行目にありますね。というふうになっていて、当時喧伝された、青木議員から電話があったということは、日にちも合っているわけですね。
 そして二つ目に、同じ日に古賀道路調査会長からJH理事に電話があったという、これはマスメディアの資料では、また予算委員会等々では小笠原理事に電話があったということについて、しかも十三件の工事見送りについての説明の要請があった。この二つは完全にこの資料と一致するわけなんです。
 そこで、国土交通省に聞きたいんです。
 この文書のその下、十二月二十一日、真ん中辺です。「国交省高速国道課長が入札取消件名リストを青木事務所へ持参・説明 なお、この際、JH理事・高速道路部長が随行」と書いているんです。もう少し下へ行きますと、十二月二十六日、「国交省高速国道課長からJH高速道路部長への要請により、波多野秘書に補足説明。」とあります。これは事実ですか、国土交通省。

○佐藤政府参考人(国土交通省道路局長) 事実が、これ全体という御質問でございますが、私どもが確認した事実を申し上げたいと思います。
 二〇〇一年の十二月十九日に道路局の企画課長が……(穀田委員「二十一日と言ったでしょう、二十一と二十六。前の方はいいんです、二十一と二十六しか聞いていないんだから」と呼ぶ)
 そういう意味で申し上げますと、先生から質問主意書をいただきましたが、それ以外の事実もこういう形になりますので、これ自体の確認は、今の時点では、私ども自身は確認ができておりません。

○穀田委員 おかしな話じゃないですか。わからないということですか。
 これは、近藤総裁が十二月十七日の記者会見でこう言っているんですよ。十二月三日午前中、国土交通大臣に調査結果を報告したと。これを報告しているんでしょう。それで、大臣と二人でその内容をさらに精査したと。そして、新しい事実関係はない、違法性に係る事実は内容的にないということで意見が一致している、こう言っているんですよ。ということは、少なくともこの事実を、この文書かどうかはそれは別として、こういう事実経過があったというふうに、近藤総裁は一連の工事にかかわる経過として言っているわけですよ。
 そうすると、国交省は、大臣が直接一つ一つ点検したかどうかは別として、ただ、これはさらに精査したとまで言っているわけですから、当然、国土交通省としてはこの内部文書について見ているわけですから、ああ、こんなの言ったのかという話を調べて当たり前じゃないですか。
 もう一度聞きます。わからないんですか。調べたんですか。

○佐藤政府参考人 膨大な時間の経過の中の議論であります。したがいまして、今先生がお話しになった点について、確認はいたしておりません。

○穀田委員 確認できないということと確認していないということは別じゃないですか。何を言っているんだよ。そう思わない、あなた。不謹慎だよ、そんなもの。
 いわゆる藤井メモでは、藤井氏は、特にここがなぜ大事かということを言っておきたいと思うんです、公団が直接青木事務所に説明するのではなくて、国土交通省の指示で説明や資料提出を行うよう示達しているんです。このことは、今お話しした内部文書、十二月二十日、青木議員から総裁に電話があった後、藤井総裁より、発注者としての立場を踏まえ、青木議員への対応は道路局の指示により行動することということを書いているわけです。
 ここは、本来、公共事業への議員などの口きき並びに介入に対しては、議員などの行為に対するあっせん利得処罰法があり、〇二年には官製談合防止法などが、発注者側の襟を正す意味で制定されています。
 つまり、談合に結びつくような情報の説明を求められても説明しなくてもよいと考えられており、藤井氏が、今述べた、発注者の立場を踏まえとしている事実は、やはり藤井メモで明らかにされた事実とぴったりするから、私はわざわざこれを聞いているんですよ。
 だから、皆さんの話でいうと、確認もしていないと。わからないというんじゃなくて確認もしていないと。まさに、確認しなさいと私は言いたいし、こうしてみると、先ほどの事実関係の点で確認できる一致点、それから、重要な内容をはらんでいる、いわばどうあるべきかという点で、わざわざ国土交通省をして行かせているというふうに道路公団は認定している。そういう文書からしても、流布されているいわば藤井メモなりそういったものが真実であるということのぴったり一致しているということの証明になるじゃありませんか。
 私は、ここで改めて、この問題の解明を要求したいし、したがって、この真相究明のために、藤井氏をこの委員会に参考人としてお呼びいただきたい、このことを委員長に諮っていただきたいと思います。

○赤羽委員長 後刻、理事会で検討させていただきます。

○穀田委員 今私がずっと述べましたけれども、青木氏の関係者をほかよりも優遇し、特別な計らいをしている。メディアでも連載されていて、この間も毎日新聞から出ましたけれども、こんなふうに言っています。「予算編成の前、公団技官トップの理事や技師長が、工事計画表を竹下事務所に持参、お墨付きを得ていた」「その計画を元に、技師長は大手ゼネコンに天下った技官OBに工事の大枠を割り当て、さらに中堅ゼネコンへ割り振られる。個々の政治家が介在するのは、公団支社で発注する段階から」との証言を報道しています。
 かつて、竹下事務所の役割がこうしたところにあったとすれば、今回公団がとった不可解な行動も理解できる。なるほどな、こういう疑惑や疑念が生まれるわけです。私は、こういったところに国民が、実際、事実上の圧力だとか、そういう癒着だとかを感じていると思うんですね。
 大臣は、この辺は疑問に感じませんか。一言だけお答えいただきたいと思います。

○石原国務大臣(国土交通大臣) この資料は、公団側と国交省の間で事実関係を詳細に合わせて、時系列を追って作成されたものではないということは御理解いただきたいと思います。そんな中で今委員の御指摘が出てきたんだなというふうに聞かせていただいておりました。

○穀田委員 それは通用しませんよ。
 お二人でつくったかどうかなんという話は私はしていないんですよ。これは、少なくとも、こういう内容に基づいて、重要な問題で、前総裁を更迭される、その経過を通じて一連の問題があった、したがって、新総裁はその事実を掌握し、その事実に基づいて報告をし精査したという話をしているから、知っているだろうと言ったんですよ。
 しかも、そういった内容が、政治家が介在しているという一つの大きな問題になっている。私はイニシアルの問題をあれこれ言っているんじゃないんですよ。そういう問題がある、癒着があるんじゃないか。そして、そういうものについてはっきりせなあかんよという話をしているんです。
 そこで、ではもう一つだけ言いますと、さらに、青木氏と公団工事受注企業との癒着の問題は、この間、新聞その他でも明らかになっています。受注企業からの政治献金について、例えば仏経山トンネルの周辺、山陰自動車道宍道出雲線の工事のうち、工事を落札した四企業とその関連会社が九八年から〇二年の五年間に献金した総額は一億六千万にも上っているんです。そのうち、フクダという企業は、資本金が四千五百万円、売上高が五十億円ですが、五年間で三千六十万円も献金し、関連を含めると六千万円を超えます。
 問題は、この額なんです。例えば、ゼネコン業界で大手と言われる鹿島、これは一兆四千五百億円の売り上げで、同じ五年間で言えば、何と、献金は七千六百万円なんですね。ですから、この率がどれほど高いかというのをおわかりいただけると思うんです。
 したがって、この山陰自動車道というものが、いわば、次の二ページ目の資料を見ていただきたいんですが、国交省の事業評価というのはCランクなんですね。だから、地元では、高速道路よりも国道九号線の拡幅だとかバイパスの拡充を望む声が圧倒的に多いということが言われています。ですから、こういう問題を見たときにでも、私は、政治家と受注企業の癒着関係を断ち切ることがとても大事だということを指摘しておきたいと思います。
 もう一つだけ聞きます。今度は、私が主意書で出しました飯島総理秘書官の問題です。
 藤井氏は、片桐という人物の人事をめぐって、昨年七、八月ごろ、飯島秘書官から、片桐を絶対左遷させるなとか、片桐は処分するななどと電話があったと述べていた。そこで、「飯島氏から数回にわたり、直接、藤井氏に人事に関する電話がかけられているとされるが、その事実関係はどうか。」ということを私は質問主意書で出しました。そうしたら、答弁書では、飯島秘書官が「お尋ねにある内容の電話をかけた事実はない。」と回答がありました。
 そこで、公団総裁に聞きますが、総裁が指示した内部調査では、飯島氏から二回、藤井前総裁に電話があったとありますけれども、それは間違いありませんね。

○近藤参考人 私が内部関係者から聞き取り調査した結果では、飯島氏からと思われる電話が二回ほどあった、そのように承知をしております。

○穀田委員 あなたの報告では、「相手方の名前は、電話終了後、飯島秘書官からだったと総裁から告げられて、知った。」と書いているんですよ。余りあやふやに言わずに、そう言っているんだから、きちんと言わなあきませんよ。
 そこで、大臣、一言だけ。質問主意書に対する答弁書では「電話をかけた事実はない。」と言っているんですけれども、それだと虚偽答弁ということになりはしませんか。その一点だけ。

○石原国務大臣 総裁も今御答弁されたように、飯島秘書官と思われる人物から二回電話があったという報告を受けたと総裁は申しておりますし、私が近藤総裁からこの件につきましてお話を聞かせていただいたときは、飯島秘書官と名乗った電話が道路公団にあったということは報告を受けた、そのような報告を私は受けたわけでございます。

○穀田委員 受けたということについては聞いているんですよ。そのことについて、虚偽にならへんかという話をしているんですよ。
 皆さんは、どうしても、秘書官から電話が入っていますということについては、らしきものというふうに言っているんですけれども、この文書はこう言っているんですね。あなたのところの報告書ですよ。出しましたよ、皆さんのお手元に。こう言っているんですよ。「飯島秘書官から藤井前総裁への接触は電話による二回のみで」。「秘書官からと思われる」なんて書いてないですよ。書いてないですね。書いてませんよ、こんなこと。だから、そういう話をしちゃだめですよ。しかも、相手の方の、受けた藤井氏は、飯島氏から人事に関する電話があったと言っています。
 大臣は、事実関係で確認しますと、私何度も指摘しているように、総裁とお二人で公団の調査報告を精査し、問題はない、新しい事実関係はない、違法性に係る事実は内容的にないということで意見は一致しているということを記者会見で総裁は述べています。
 しかし、この調査報告を見ても、もう一つの方ですね、私が今述べた「飯島秘書官関係調査結果」ですけれども、では、逆に、今度は別の角度から聞きますけれども、この調査報告を見ても、どのような内容であったのか、第三者のだれが見てもわからないんです、これは。にもかかわらず問題はないとした根拠は、では、どこにあるんですか。これは総裁にちょっとお聞きしましょう。

○近藤参考人 この件につきまして私が申し上げているのは、違法性を疑うに至る情報は存在はしなかったということでございます。

○穀田委員 違法性に係る情報は存在しなかったという判断の根拠は何かと私は聞いているんですが、お述べにならないから。
 この点でも、要するにどういう内容なのかということがこれにはないんですよ。どんな内容が話し合われたかということについては、相手の方は言っているんですね。だから、そういう意味でいいますと、どうしてそれがわかるのか。電話を受けた本人である藤井氏が言っていることと、電話をかけた飯島氏が言っていることが真っ向から違っている。
 ちなみに聞きますけれども、あなたのところは、飯島氏にこの事実を聞いたんですか。

○近藤参考人 私がヒアリングを行いましたのは、公団内の役職員でございます。飯島氏は、私の権限の及ぶ範囲の外におられる方でございます。聞き取り調査はいたしておりません。

○赤羽委員長 穀田君、質疑の持ち時間が終了していますので、御協力をよろしくお願いいたします。

○穀田委員 はい、わかりました。
 ですから、皆さんおわかりでしょう。権限外だとかなんとか言って、それで違法性がないと言っている。こんなことが許されるかと私は思うんです。
 したがいまして、委員長に要望します。電話をかけた飯島氏を当委員会の参考人として招致していただきたい、このことを要求して、要望して、私の質問を終わります。

○赤羽委員長 その点もあわせて理事会でお諮りをさせていただきます。


【「しんぶん赤旗」2004年2月28日】

藤井、飯島両氏の参考人招致を
衆院委で穀田議員、道路公団介入疑惑で要求

画像  日本共産党の穀田恵二議員は二十七日の衆院国土交通委員会で、日本道路公団の藤井治芳前総裁が明らかにしている自民党の青木幹雄参院幹事長や飯島勲首相秘書官をめぐる疑惑をとりあげ、藤井、飯島両氏の参考人招致を要求しました。
 藤井氏が明らかにした飯島氏をめぐる疑惑とは、公団人事をめぐり飯島氏が藤井氏に電話で「介入」したとされるもの。穀田議員は、本紙が情報公開請求で入手した道路公団の調査結果をまとめた文書で、飯島氏が藤井氏に二回電話したとなっていることを明らかにしました。
 同疑惑についての質問主意書に内閣が「お尋ねにあるような電話をかけた事実はない」と答弁していることを示し、「虚偽答弁ではないか」と厳しくただしました。
 石原国土交通相は「公団総裁から飯島秘書官と名乗った人物から電話があったという報告は受けた」とのべるだけで、虚偽答弁については答えませんでした。

写真=質問する穀田恵二議員=27日、衆院国土交通委