国会会議録

【第163特別国会】

衆議院・議院運営委員会
(2006年1月19日)

 議院運営委員会で、衆院予算について反対の意見表明


○佐田委員長 次に、庶務小委員長から報告のため発言を求められておりますので、これを許します。田野瀬良太郎君。
○田野瀬委員 平成十八年度の衆議院歳出予算の要求について、庶務小委員会における審議の経過及び結果について御報告申し上げます。
 まず、平成十八年度の衆議院歳出予算の要求について御説明申し上げます。
 平成十八年度の本院予定経費要求額は、六百五十三億五千百万円余でありまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、十二億九千万円余の減額となっております。
 その概要を御説明申し上げますと、第一は、国会の運営に必要な経費でございまして、六百二十九億三千五百万円余を計上いたしております。
 この経費は、議員関係の諸経費、職員の人件費並びに事務局及び法制局の事務を処理するために必要な経費でございます。
 増加した主なものは、議員会館出入車両等警備業務委託費、情報統括責任者補佐官等業務委託費、会議録作成方法調査委託費及び国会審議テレビ中継装置等整備経費でございます。
 一方、減少した主なものは、議員歳費、議員秘書手当、職員の人件費及び憲法調査会最終報告書作成等経費でございます。
 なお、新議員会館整備を民間資金等活用事業として実施するために必要な業務支援委託費を引き続き計上いたしております。
 第二は、本院の施設整備に必要な経費でございまして、二十四億八百万円余を計上いたしております。
 この主なものは、国会審議テレビ中継施設整備費、本館委員長室他硝子屋根整備費、分館環境整備費及び分館太陽光発電施設整備費でございます。
 第三は、国会予備金に必要な経費でございまして、七百万円を計上いたしております。
 また、改革推進公共投資事業償還金の産業投資特別会計へ繰り入れに必要な経費につきましては、平成十七年度をもって繰り入れが終了しますので、計上いたしておりません。
 以上、平成十八年度衆議院歳出予算の要求について御説明申し上げました。
 本件につきましては、先ほど開きました小委員会におきまして、審議の上、原案のとおり決定いたしたところでありますので、御報告いたします。
 以上でございます。
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 平成十八年度衆議院予定経費要求書
    〔本号末尾に掲載〕
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○佐田委員長 この際、発言を求められておりますので、これを許します。穀田恵二君。
○穀田委員 今報告された衆議院予算要求について反対の意見を述べます。
 赤坂議員宿舎の建設に続き、新議員会館をPFI方式で建設することについて、私たちは、議員会館等は、国会施設そのものであり、その建設方式、管理運営を民間資金等活用事業として民間にゆだねることは、国会の独立性や議員の政治活動の自由などからいってふさわしくないと主張してきました。
 また、特権的な制度として廃止を主張してきた議会雑費、いわゆる委員長手当はそのまま存続し、文書通信交通滞在費についても何ら改善されていません。
 以上の点から反対する次第です。
○佐田委員長 それでは、平成十八年度本院予定経費要求の件につきましては、小委員長の報告のとおり決定するに賛成の諸君の挙手を求めます。
    〔賛成者挙手〕
○佐田委員長 挙手多数。よって、そのとおり決定いたしました。