こくた恵二

こくたが駆く


宮路前厚労副大臣への違法献金を追及

 15日の衆議院政治倫理の確立および公職選挙法改正に関する特別委員会で、与党の政治資金規正法「改正」案の提出者の一人、宮路和明前厚生労働副大臣(衆議院鹿児島3区)が政治資金規正法に違反する献金を受け取っていたことを明らかにしました。
 私が取り上げたのは、国から補助金などを受けている法人は、当該交付金の交付決定の通知を受けた日から1年間、政治活動に関する寄付をしてはならないと定めている同法22条の3(寄付の質的制限)。国との間にある「特別な関係」を維持し、強固にするための不明朗な献金を禁止する趣旨です。
 宮路議員の資金管理団体「宮路和明後援会 明翔会」と、同議員が支部長の「自民党鹿児島県第3選挙区支部」に献金していたのは、鹿児島県内の2医療法人。2法人は、1999年3月26日に厚生労働省の補助事業「患者サービス改善設備整備事業」の補助金決定を受け、同日、それぞれ23万円、65000円の補助金を交付されています。補助金決定後、1年間の間に、それぞれ18万円、24万円を、宮路議員側に献金しています。
 私は、この事実を厚労省、総務省双方に確認させたうえで、宮路議員が、現行政治資金規正法の企業・団体献金の公開基準を年5万円超から年24万円超に緩和する与党「改正」案の提出者の一人であることを指摘。与党案は、マスコミからも「不透明性を増すだけ」などと批判されているが、今回の違反の事実は、与党案だと水面下にもぐってしまうこと、法違反を隠すためのもので、何の道理もないことを厳しく批判しました。

[2003年7月15日(火)]