「国連創設及びわが国の終戦・被爆六十周年に当たり、更なる国際平和の構築への貢献を誓約する決議案」に反対
○川崎委員長 これより会議を開きます。
まず、決議案の取扱いに関する件についてでありますが、本日、川崎二郎君外二十名から、自由民主党、民主党・無所属クラブ、公明党の三会派共同提案による国連創設及びわが国の終戦・被爆六十周年に当たり、更なる国際平和の構築への貢献を誓約する決議案が提出されました。
この際、穀田恵二君から発言を求められておりますので、これを許します。穀田恵二君。
○穀田委員 私は、戦後六十周年の国会決議に当たっては、我が国による植民地支配と侵略戦争がアジア諸国民に多大の損害と苦痛を与えたことについての真摯な反省を明確にすべきであることを提案してまいりました。ところが、決議案は、「わが国の過去の一時期の行為」と極めてあいまいにしています。
また、決議案は、「十年前の「歴史を教訓に平和への決意を新たにする決議」を想起し、」としていますが、この戦後五十年決議は、「世界の近代史上における数々の植民地支配や侵略的行為に思いをいたし、」というもので、世界の列強は同様の行為をしてきたというどっちもどっち論の立場に立って、我が国の侵略戦争を合理化するものでした。我が党は、国会史上に汚点を残すものとして強く反対しましたが、これを「想起」することは到底認められません。
戦後五十周年に当たってのいわゆる村山談話や、本年四月のアジア・アフリカ会議における小泉首相演説は植民地支配と侵略への反省に言及しており、これら政府公式見解に照らしても反する決議内容となっております。
戦後六十周年のことし、我が国の歴史認識が改めて厳しく問われており、植民地支配と侵略戦争への明確な反省を欠いた決議案に反対するものであります。
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